LAKE TROLLERS FISHING REPORT

支笏湖のモンスター ブラウントラウト JGFA日本記録!!
     全長 93.5cm、重量
 13.55kg  by 塩谷大物釣師

 

The monster-Brown of the surprise in Shikotsu Lake” by Shioya big game angler

天候: 曇り

気温: 10℃〜12℃、水温: 約11℃

 2009年6月17日、北海道「支笏湖」。ブラウントラウトの日本記録(JGFAオールタックル部門)が三度更新された国内屈指のカルデラ湖へ、さらなるモンスターを狙って二度目の挑戦をした。
同行したのは札幌に転勤したVick岸氏、北米大陸での豊富なFishig経験を持つレイクトローリングのエキスパートだ。

周囲40.3km、東西13km、南北8km、標高250m、最大水深363m、平均水深265mという堂々たる規模を誇る巨大カルデラ湖は、周辺にエゾマツ、トドマツ等の原生林が生い茂り、ヒグマ、キタキツネ、エゾリス等野生動物の宝庫だ。
湖には日本一のチップ(ヒメマス)、ブラウントラウト、アメマス、サクラマス、虹鱒等が自然繁殖で生息し、文字通り北の大地の大自然である。

周囲が薄明るくなった3時20分に、ポロピナイの支笏湖観光センター桟橋から出船!、湖を横断し風不死岳沖の禁漁ブイからモーラップ方面に向けてトローリングを開始した。

沖合いでアメマスを4尾ほど釣り上げた後、風不死・樽前山のかつての大噴火で流れ出た溶岩が作り出す水中の急断層崖(カルデラ崖)ドロップオフ付近でのトローリングに的を絞った。

1時間程度アタリがなかったため、ルアーを、かつて2003年9月に中禅寺湖で100cmのレイクトラウトを仕留め、昨年の支笏湖でもブラウントラウト・61cmが釣れた、大物狙い用の真木ミノー「SLV120F姫・バルサ・夜光貝」に替えた。

水深がめまぐるしく変わるドロップオフを、レッドコア・トロールの約50ydで際ど攻めていた5時30分、静寂を突いてFenwickのグラスロッドが、これまで見たこともないほど強烈に、バットから突然「グッイィーーン!」とブン曲がった! 
 Abu7000番リールは尋常でないほどの悲鳴をあげ、レッドコアラインはロッドホルダーのキシミ音とともに一瞬にして70yd付近まで飛び出ていった。

 普通ではない魚の大きさに対応するため、Vick氏とともに即座に戦闘態勢に入った。まずはアクセル一発でアワセた後、ロッドを手に持ち船を停止させた。 とんでもないアタリのロッドのリトリーブを開始すると同時に、Vick氏に他のロッドを回収してもらった。

レッドコアライン残り20yd付近までは、船足止めたこともありテンポ良く一気に巻き取ることができたが、魚がボートまで残り約30mまできたところで抵抗しはじめ、せっかく巻いたレッドコアラインがみるみるまに再び30ydほど引きずり出された。
 ボートの気配に気づいたのだろう、モンスターFishは一定の距離を置いた場所に「ドン…」とステイしたまま「ピク」とも寄ってこなくなった。
 長期持久戦および精神戦となること想定し、リーダーにテンションをかけたまま気合を入れたまま、片手でボートのギアを入れ船を水深のある沖合いに少し移動した。

勝負をかける場所まで行き、微風・小波そしてVick氏同船という絶好の湖上コンディションを考慮し、中禅寺湖などでも滅多にやらない「エンジン停止」での対応を試みた。
 エンジン音を消すと、同時に森の中からはけたたましいばかりの鳥・獣の朝のさえずりが耳に入り、
湖上からはピシャピシャというボートに湖水が当たる波音以外は、何も聞こえなくなった

モンスターとの距離が徐々に縮まり、2〜3分でリーダーまで達した。
左舷後方水中にうごめく茶色い巨体をうっすらと確認することができた。

慌てることなく、緊張を緩めず、ドラグの微調整を繰りかえしながら、鋭角に水中に突き刺さったライン角のまま慎重にリトリーブを続けた。
 モンスターを左舷から右舷後方に移動させたところで、ようやく第一回目の湖面浮上だ!
 茶褐色で、トテツもなくでかい背びれと特大のアブラビレを持つ大ブラウントラウトであることが、今度は肉眼でハッキリと確認できた! 

ボート上から見るモンスターは全長1.2m位にも見えた。
「うおーっ!、でけーっ!!」と私。
「ワァーオッ(おぅ)!でら(どえりゃー)!でこい(大きい)!!」とVick氏。 
っとそのとき、水面を山のように「モワッ」っと膨らませ、特大モンスターが猛烈なトルクで湖底へと大突進を開始した。
 モンスターFishの突進に対し、ドラグ対応で走りたいだけ走らせ、動きがとまったところで再びリーダーを少しづつ少しづつ巻きとった。
二回目の勝負では、ボート右舷前方に構えるVick氏の特大ランディングネット近くに、ロッド操作でモンスターを真下から浮上させることができた。
「いまだっ!」、「
うっし!」、「オッ・・・…」、「ヨシ!」「イッヨーシッ!!」のテンポで、見事一発ネットイン・・・・・・・、しかしブラウントラウトのあまりの大きさと重さで、ネットの手元が「グキッ」っと曲がってしまった。


折れたネット

Vick氏の瞬時の判断による豪快な抱え込みランディングにより、見事&無事ランディングに成功!これまで見たこともない大きさの特大のモンスター・ブラウントラウトのとほうもない巨体が、「ドッドーン!」とオンデッキに横たわった。
支笏湖の奇跡!驚愕の事実!を確認した船上で、Vick氏とガッチリ堅い握手を交わした。


大物師&VICK

ブラウン計測

特大のブラウントラウトはボートにイケスがなかったためビニール袋にいれ、ポロピナイ支笏湖観光センター桟橋に凱旋した。
支笏湖観光センターの方々およびチップ釣りのおじさん達、そして地元新聞・雑誌社の方々より現認&暖かな祝福を頂いた。
 その後は、クール宅急便で群馬桐生の鏑木剥製に宅配し、永遠の剥製に・・・。
 JGFAルールに則り、解凍後のモンスターブラウンを鏑木剥製工房にて後日計測し、13.55 kgを現認し、JGFA申請のうえ晴れて日本記録を樹立!!!
(解凍前・冷凍状態での計測では約14.5kgだったため、もし支笏湖の船上で計測できたなら、さらに重かったものと推測できる)
 ブラントラウトの剥製は、2003年9月中禅寺湖・シーズン最終日に、同じく名ルアー・真木ルアーSLV120姫・夜光貝で仕留めた100cm・12`のレイクトラウト剥製とともに、幾久しく我が家のリビングルームの主と化すこととした。


ブラウン剥製準備

【FISH DATE】
  魚種  ブラウントラウト

全長  93.5cm

重量  約13.55kg  ☆2009.7.8 JGFA公認 日本新記録!となる。

【タックル】

ロッド   Fenwick FS100C・MH3-

リール  Abu7000番 Big-Game

ライン  レッドコアライン:18lbCabelas)、リーダー:フロロカーボン10lbNitlon

ルアー  真木ハンドメイドルアーズ SLV-120F・姫鱒・バルサ・夜光貝
       ☆2003年9月19日・中禅寺湖のメーターレイクと同種ルアー