平成14年3月15日
アングラー: 塩谷 敦
釣果: レインボー61cm、他数尾

最悪の天気
雨は箱根に到着した深夜2時から降り出しはじめた。車の屋根をたたきつける雨音を聞きながら缶ビールを飲んで翌日の作戦を練る。天気が回復したのは16時、道具の片付け中に西日が差す等、結局私が芦ノ湖で釣りをしている間のみ大荒れの天気となり、今回も雨男の面目を十二分保つ事ができた。湖のトラウト釣りに不向きな天気は、強風、豪雨、濃霧、高波であるが、この日はその全ての気象条件の基での 釣りとなった。降水確率100%の男、嵐を呼ぶ男を自負する某社W氏と、昨秋中禅寺湖で釣をした時も相当ヒドかったが、今回はそれを上回る悪コンディションに遭遇した。気温こそ高めだったものの朝から濃霧と豪雨、雨が止んだ後は台風並みの南西の吹き返し=春一番の突風にさらされ最悪だった。 

朝一番
手漕ぎボートにエレキを装着しキャスティング主体で箱根湾内を攻める予定だったが、出船前から風が強くエレキ・手漕ぎではいささか危険そうなので、いつも通りエンジン船にエレキを付けて6時前に出船した。視界10mの霧のなか、前回悔しい思いをした箱根関所沖「馬の背」まで行き、アンカーを降ろして30分キャストしたが反応がない。このまま粘るか移動するか?悩んだ結果、「ここは一発気合を入れコンパス頼りで「立石」へ」と判断し、視界20m・風力2のなかエンジン全開でポイントを移動した。 

立石〜立岩
濃霧を突いて到着した「立石」はこの時点では風裏となり良好のコンディションに見えた。解禁日にチームマリーンがトラウト上位独占をした場所であり、
3/11にもノザキで83cmのモンスターブラウンが釣れたポイントのため、慎重にエレキで移動しつつ約2時間キャスティングで踏ん張った結果は、虹鱒3尾、最高は4gスプーンで釣れた43cmのマッチョ虹鱒だった。8時30分を過ぎた頃、ゴーという地響きのような音に気づきフト立石湾から湖を見ると、霧越しに南から湖尻に向け突風と大波が上がり始めていた。「こんな日は湖尻に入ると帰って来られなくなる」とのすずきオヤジさんアドバイスを思い出し、直ぐにアンカーを揚げ南に移動を試みたが、強烈な向かい風と波と霧に進路を阻まれ「立岩」湾に行くまでが精一杯。ここで天候回復を待つ事にした。立岩湾内の一番奥にアンカーを落とし濃霧のなか、古びたゴアテックスから染みた雨でパンツまでずぶ濡れ状態で朝飯休憩をとる。ビニ傘下で食事していると、NOLA岸氏から携帯に国際電話がかかってきた。Vick岸の元気な声で一旦やる気のなくなった気持ちが盛り返し、再度気合を入れてき南を目指すことにした。 

霧の迷走
9時30分、雨はほぼ上がったが、相変わらず霧と風は強く風力は4〜5。得意のコンパス航行で目指した箱根湾?、と思った最初の場所は「箒の鼻」。岬をかわして次に着いた陸地は「白浜」。さらに「トリカブト」「三石」を右に見て(濃霧でほとんど見えないので水深頼り)、ようやく箱根湾にたどり着いたのは11時。やたらと時間がかかったのは濃霧に加え南西の風が吹き荒れ、岸を意識していても直ぐに流され現在地を見失った事と、ついでにトローリングしていたためで、この間虹鱒2尾をゲット。

春一番:
「すずき桟橋」に素直帰ればいいところ、漂流した関所下に再度アンカーを落としたが、これが大失敗。この直後から春一番が吹き荒れ、そのうえ霧は晴れず視界は以前20m以下。タックルボックス・ロッド・他を風で飛ばされないようロープで固定し、風上に船首を向け走錨する船を止めながら、最大風速20m以上なかを約30分格闘しながらキャスティング。12時、風が少しだけ収まったタイミングをみて「すずき桟橋」に無事帰桟。話を聞くと他の釣人は10時過ぎにはすべて避難していたようだ。

桟橋でスーパーレインボウGET!!
「今日はダメか」とあきらめかけた午前の部だが、すずき情報によると「ホテル前で68cm虹鱒があがった、少し様子を見て風が止んでからチャレンジするか、桟橋からキャスティングでもしたら」とのアドバイスで、そのままキャスティングロッドを持って桟橋先端へ。そういえばこんな嵐の8年前、強風であきらめかけたその時、当時船を借りた箱根湾ノザキの名物おやじが、「何あきらめてるの?こういう日はチャンスなんだよ」と桟橋から向かい風を受けダブルハンドのフライを振り、それに従った我々がスーパーレインボーの入れ食いに遭遇した事を思い出し、高波でささ濁りと化した湾内に向け、アピール度を考慮しでかめのバッセルを投げた。
第一投目、いきなりゴンと当りがあった。2〜3投目は不発だったが4投目に再び当りがあった。幸い風避難で「釣人0人」のため、一呼吸おいてフックをスパスパに磨いでの5投目、カウントダウンからゆっくりリトリーブしたルアーが、濁り水の堺付近で突然ガツンと止まった!即効でアワセるとゴンゴンという大物感触とともにドラクが鳴らし魚が走る走る、久びさの大ファイトだ!!

この日のタックルはPalmsLMP73(LakeMaster)に、ステラ4000番、ラインはVarivas10lbの組合せと強靭なため、比較的余裕を持ってランディング体制に入る。しかしネットを持参しておらずハンドランディングには魚がでかすぎたため、魚を引き釣りながら係留船を3隻交わしようやくネットですくい上げた。時間は12時30分、計測すると61cm、目方2.5キロ、見事なスーパーレインボウだ!!                                                                                                           



 

エピローグ:私の60up情報を聞き、午後の桟橋界隈は釣り人6名が集中。私も再トライしたが群れが移動したのか、その後はノーヒットだった。キャスティングで釣れた60オーバーは久しぶり、トローリングに比べ魚のファイトが伝わり易く実に面白い!!

桟橋では大きく成長したすずきボートの孫娘「なみちゃん」の補助によりタックルの片付け。今春から幼稚園に行くとのこと、英語も習っていて「犬はドーッグだよ」と教えられた。


End of report.
Fishing In ASHINKO
関所前は現在発掘調査中工事
塩谷選手61cmスーパーレインボー!
キャスティングで60upはさぞかし迫力だったでしょう!